SPEC-03
幸福とは何か
制度を設計する前に、そもそも何を目指すのかを決めておく必要があります。
新社会が目指すのは「幸福」です。
ただ、この言葉をあいまいなまま使うと、都合よく解釈されてしまいます。
だから先に、何を「幸福を構成する条件」として扱うのかを、具体的に書いておきます。
「幸福の正解」ではなく、「条件」として
これから挙げるものは、幸福そのものではありません。
幸福を感じるために、最低限そろっていた方がいいと考えられる条件です。
正解を決めつけるのではなく、条件として並べます。
すべてがそろわなくても、人は幸福を感じられることがあります。
逆に、すべてがそろっていても、幸福とは限りません。
それでも、条件を具体的にしておかないと、制度は設計できません。
生きるための最低条件
- 安全でいられること
- 食料が確保できること
- 住む場所があること
- 眠れること
- 必要なときに医療にアクセスできること
- 生活できるだけの所得があること
ここが崩れている状態では、他のどんな条件がそろっても、幸福を考える余地自体がなくなります。
新社会の制度設計は、まずこの土台を守ることから始まります。
自由に関わる条件
- 自分の時間を持てること
- 働く自由と、働かない自由の両方があること
- 学ぶ自由があること
- 人間関係の中に、孤独から距離を置く自由があること
自由は、何でも好きにできることではありません。
選べる状態にあることです。
選べないまま一つの生き方に固定されることを、新社会では避けたいと考えています。
関係とやり直しに関わる条件
- 人間関係があること、あるいは、なくても生活が破綻しないこと
- 家族がいなくても生きていけること
- 人と違っていても、生活できること
- 一度失敗しても、そこからやり直せること
- 老いても、生活が成り立つこと
- 子どもが、安心して育つ環境があること
多くの制度は「うまくいっている人」を前提に作られがちです。
けれど、人は誰でも、うまくいかない時期を通ります。
その時期に人生ごと壊れないことも、幸福の条件の一つだと新社会では考えます。
これらをどう使うか
これから各制度のページで、「この制度は、上のどの条件を守るためのものか」を明記していきます。
たとえば、住居の制度は「住む場所があること」と「老いても生活が成り立つこと」に関わります。
働き方の制度は「働く自由と働かない自由の両方」と「所得」に関わります。
一つの制度が、複数の条件に同時に関わることもあります。
その関わり方を具体的に追っていくことが、新社会の設計作業そのものです。
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